以下の項目を順にご確認ください

稼働停止時期の確認

※ 設置後、いつまで正常に稼働していたかご確認ください。

親機とサーバーの状態確認

PC操作画面

スマートフォン

【通信状態が“未接続”の場合】

①PC・スマートフォンの操作画面で親機との接続状態を確認してください

🟢指令盤接続状態：正常

サーバーと親機との通信は正常です。赤文字で『状態不明』と表示されているボタンは、子機が親機と接続されていないことを示しています。

🟡未接続（指令盤）

サーバーと親機が接続できていないことを示しています
※【接続状態テスト】を実行することで復旧する場合がございます。実施後、操作画面を再度ご確認ください。

②親機実機の通信ランプを確認して下さい

【青色点灯】
正常です。親機とサーバーは通信できています。

【赤点灯または消灯】
通信ができていません。携帯電話通信の障害、基盤の故障、またはサーバーソフトウェアの異常が考えられます。親機の交換が必要となりますので、恐れ入りますが下記のカスタマーセンターまでご連絡ください。

改善しない場合は、次の項目『フル2線式通信線の問題確認』をご確認ください。

【通信状態が“正常”の場合】

ボタンが赤になっている時は親機と子機の通信ができていないことを示しています。
ボタンが赤になっている時、親機実機のボタンは消灯しています

①通信線がショート（短線）していないか確認してください
フル2線式通信線が、折り曲げられたり圧迫されたりしてショートしていないかご確認ください。

親機の扉を開けると、上部に伝送ユニットWRT2050（黒色の箱）がございます。
伝送ユニットの「通信線短路表示ランプ」が点灯していたらショート（短路）の可能性があります。
この時、PC・スマートフォン画面ではすべてのボタンが赤色の四角になり、親機のすべてのボタンは消灯します。通信線が断線していないかご確認ください。

② 子機のアドレス設定に誤りがないかご確認ください。

設置後初めて、または増設後初めての場合は、子機のアドレス設定に誤りがある可能性が考えられます。
子機内部のリモコンリレーWR3426K（フル2線式リモコンT/U付6A）にあるディップスイッチ（米粒のように小さいスイッチ）をご確認ください。

③子機のアドレスは重複していないか確認してください
1アドレス（スイッチ）で複数の仮設分電盤を制御するために、同じアドレスを複数の子機に設定しているケースがございます。この場合、正常に動作することもありますが、不安定になる可能性もございます。パナソニック社（製造元）は、フル2線式において同じアドレスを複数のリモコンリレーに設定することを保証しておりません。

④子機のロータリースイッチは『遠隔オン』になっていますか？
子機には手動スイッチ（ダイヤル式やトグル式）があります。このスイッチはJITANシステムに障害が発生し、仮設分電盤のスイッチを「入」にできなかったり、「切」にできなかったりする問題を一時的に回避する仕組みです。『遠隔オン』になっていない場合は『遠隔オン』にしてください。
※お使いの子機によってスイッチの位置が異なります。お手持ちの子機の仕様をご確認ください。

遠隔オン：子機と親機が接続され、PC・スマートフォンから遠隔操作が可能な状態です（正常状態）。
強制オン：親機の制御を受けず、仮設分電盤のスイッチを「入」にします
強制オフ：親機の制御を受けず、仮設分電盤のスイッチを「切」にします

【子機V1】

【子機V2】正面と内部

⑤子機のトリップ検知ELD I/F Boxの端子台にジャンパー線は接続されていますか？
扉裏の端子台に黒色のジャンパー線が接続されていないと、正常に動作しません。
ただし、トリップ検知機能を無効化（改造）している場合は、黒色のジャンパー線は外されています。配線が変更されていますので、恐れ入りますが、確認のため写真を撮影し、カスタマーセンターまでご連絡ください。

 

フル2線式通信線の問題確認

通信線がループしている場合、親機・子機間の通信ができません。
また、通信線が極端に長い場合、信号が減衰し通信できない可能性がございます。

通信線がループしている

親機実機からフル2線式通信線は、デイジーチェーン接続もしくは枝分かれして配線されていると推測されます。枝分かれした先が接続されてループ（一周）している場合、子機が正常に接続できない可能性がございます。配線工事を担当された方にご確認ください。

通信線の長さ制限

最遠配線長は、親機（伝送ユニット）から最も遠い子機までの配線長の制限です。
総配線長は、枝分かれした通信線を含む全ての配線長を合計した制限です。
延長増幅器の設置により線長を伸ばすことが可能です。

【２線式信号線の電線径と配線長】